もうすぐ6月です。本来の単衣の季節となり、小物が変わります。
綿麻を着ちゃおうかと思うのですが、まだ5月。今から綿麻着ちゃったら6月半ばには小千谷縮ですね・・・30度になってしまったらそれもありだな、と思ったり。
5月どころか4月にはもう単衣を着ていますが、早めの単衣に小物はどうしたら良いでしょう?
帯揚げと半衿
5月の単衣は、あくまでも暑さしのぎの緊急避難で気持ちはまだ袷。半衿は塩瀬、帯揚げも綸子やシボの低い縮緬です。
小物は着物より先に季節感を取り入れたいものですが、4、5月の単衣に絽の半衿や帯揚げは違和感があります。
5月も20日も過ぎれば 絽縮緬や楊柳も許容範囲に入れていいと思います。
6月になれば本来の単衣シーズンですから、半衿も帯揚げも絽縮緬、楊柳が活躍します。
ただ、絽縮緬や楊柳は生産数が減って入手しにくくなりました。絽縮緬、楊柳が無ければ、6月からの小物は絽でも。
駒絽や変り絽織りは、絽目の広さや透け具合で季節の変化に合わせます。
帯揚げの結び方も 袷の時よりボリュームを抑えて少なめに見えるようにすると涼しげです。
流水や秋草などを織り込んだ紋紗は、6月後半から盛夏の織り方です。
絽目はなくとも 縦にシボのある楊柳は単衣から夏の間、ずっと使っていただけます。
麻の着物には麻の半衿、帯揚げが一番似つかわしいですが、楊柳や紋紗も使えます。
綿麻や小千谷縮みなどの気楽なものは手拭を利用した半衿も。
宮古上布や能登上布などの艶のある上布には駒絽も似合います。
帯締め
夏の帯締めと聞くと、レース組のものを思い浮かべる方も多いと思いますが、レース組である必要はありません。
平組や丸組の中から、厚みの薄いもの、細めのもの、色の爽やかなものなど、季節に合った暑苦しく見えないものを選んでお使いください。
夏の小物は、限りがあります、お早めに購入を
季節ものの帯揚げ帯締めは生産数が少なくて、追加での入荷は望めませんので、気に入ったものがある時にちゃんと手に入れておいてください。
後から、「あれが~~」と言っても後の祭り、ということが多いです。