あーつーいー。
あっついですねぇ。襦袢を麻にしたら、もう絹にもポりにも戻れません。
このまま10月いっぱいまで麻襦袢でいると思います。
着物は単衣ですね。

単衣を着る時期が伸びたので 単衣の枚数が必要になりました。
では 単衣を作ろうと思ったら どんな反物を選べば良いのでしょうか?
単衣のための特徴として 裾捌きが良い、というのが一番ですが
次に 皺になりにくい、というのも大事な要素です。
裏が無いので 皺の原因に出逢った時、八掛がクッションになってくれないので
深いしわになりやすいのです。

シワになりやすい生地は、駒糸や平糸などで織り上げた光沢のあるもの、
また、麻や芭蕉布、生紬(なまつむぎ)など、
天然素材で精練されていないものもシワになりやすい素材です。

反対に縮緬やお召のような、シボが多くて伸縮性に富んだ生地は、
シワが目立ちにくく、できても元に戻りやすい特徴があります。

ちりめんは、糸の撚り(ねじり)が大きく伸縮性に富んだ素材です。
撚りの強い糸で織られた生地は表面に凹凸が多く、
つるんとした生地に比べてシワが目立ちにくい特徴があります。
また、もしシワになっても、湿気や熱を与えると撚りの力で糸が回
転するので、蒸気や熱処理を行うと生地の表に出る部分が微妙に変
わり、シワだった部分が目立たなくなります。

ハッキリしたシワを作ってしまう要因は、湿気、熱、圧力です。
スチームアイロンやプレスと同じと考えれば
生地を一定の形に保って、蒸気を与え、熱を加え、圧力を掛ける──
椅子に座った時の膝の裏を想像してみてください。
折り目付けであれば、ピッチリしたキレイなラインが入りますが、
同じ条件が逆に働くと取れにくい皺、ということになります。

裾捌きが良くて皺になりにくい、もしくは皺になっても取れやすい生地というのは
本塩沢やお召、座繰り糸の紬などです。
裾捌きだけなら 大島や生糸の入った紬なら大丈夫ですが
真綿のほこほこした本結城(縮は単衣オッケーです)、郡上、厚手の木綿は
単衣にすると歩きにくいですし なにより暑くて今のシーズンには着られませんね。

単衣に向かない士乎路紬。経緯真綿糸でほっこりしています。
士乎路の中でも強撚糸を使った士乎路縮は単衣向きになります。
帯は根津美和子さんの 藍絣花織入り名古屋帯。

節のあるふっくらした生地の士乎路紬は皺にはなりにくいのですが 裾さばきのが良くないので
衽だけに裏を付ける、などの仕立の工夫で単衣にすることも可能です。
涼しくないので 暑がりさんの冬の単衣に。

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