着物は、原田吉郎さんの琉球美かす里。
この美かす里、とーってもお勧め。とてもお洒落な格子なんですよ。木綿は田舎っぽい、なんて言わせんよ。
でも、今日の話題は、帯です。
経糸も緯糸も紙で出来ています。諸紙布、っていいます。
紙の糸ってどゆこと?って思われた方。
まず、紙をこんな風に切ります。これは帯用、5ミリほどの幅にカッターで切れ目を入れていきます。
帯1本を織るためには、新聞紙二枚分の大きさの手漉きの和紙(半紙より薄いです)が50枚必要だそうです。
次に「ジャッケ石」と呼ばれる溶岩を濡らして、切れ目を入れた和紙を転がすように揉みます。段々とコヨリのように撚れていって・・・
左側が揉み初め、右側がしばらく揉んで撚りがかかった状態。
切れ目の端の繋がったことろを爪で千切り取るようにして、1本の糸状に紙を繋いでいきます。
苧麻を績むのと同じような作業です。
績んで1本に繋がったら、小豆を重しにして糸同士が絡まないようにザルに広げます。大豆じゃ駄目なんだそうです。
次に、しっかりと撚りをかけながら糸を巻き取ってきます。
1反分の糸を作るだけで2ヶ月以上。大変な作業です。
紙布の糸は、煮染の工程でどうしても膨らんでしまうので、染めた後にもう一度 撚りを整える手間も掛かります。
しかし、その手間が柔らかで弾力のある独特の風合いを生むのです。
軽くて思ったより柔らかいです。意外と水にも強いです。
着尺にするにはかなり細い糸を大量に作らなくてはならないので、帯にすることが多いです。
帯でも、経糸は絹にして緯糸だけ紙糸のものが多く、経糸緯糸の両方が紙なのはレアです。
見たいですよね?触りたいですよね??待てない方は 通販でどうぞ。
<さくらこの近況>
とうとう緊急事態宣言が出ましたね。。。今更あがいても仕方ないので 出来ることをしつつ、新型コロナの終焉を待ちます。
引籠って、引っ越しで手つかずだった伝票入力でもいたしましょう。
5/6まで、定休日は変わらず月曜と火曜です。
水~日曜は営業時間を12時~18時にさせて頂きます。事前にご連絡頂けましたら11時~19時の間で対応させて頂きます。
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様子を見ながらまずはそんな感じでやっていこうと思います。
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