連休も終わって 電車の中は家族連れではなく、通勤の顔の人が乗っていました。
元町も6日までとりあへず休業、という店が多かったのですが
昨日から 時短で開けている店も増えてきました。
うちを含め、5月を丸々休みにしてしまうと立ちいかなくなる店も多いのだと思います。
コロナ終息に向かって うまくコントロールしていけよう
手立てを尽くそうと思います。
読谷花織コーデ、最後の1本は 一番お気に入りの可愛い黒。
この黄いろと黒のコントラストの美しさをやりたかった。。。
そしてもう1つやりたかったのは真逆のようなこちら。
山形の地下1000メートルの温泉水の沈殿物(温泉泥)を媒染に使った草木染です。
直接泥田に漬けるにではありませんが 蘇芳、茜、ログウッド、五倍子などで染める時の
媒染剤に温泉の泥が使われています。
泥で染める・・・元々、奄美大島で白生地を誤って田んぼに落としてしまったのが始まり、と言われています。
全国では 奄美大島(大島でも鹿児島には泥染はありません)、八丈島の黄八丈、沖縄の久米島紬の
3か所でしか染められていません。
それぞれに産地ならでの違いがあります
まず一番有名な本場大島紬。
最初に大島に自生する車輪梅(テーチ木)の木を砕いて大がまで煮詰め、さらにタンクで自然発酵させます。
ここに糸を漬け込み、揉むようにして糸の中まで浸透さては干すことを繰り返します。
その後、発酵液の中のタンニンを充分含んだ糸を奄美大島の泥田に漬けることで
泥の中の鉄分がタンニンに反応して黒く染まるのです。+
田んぼによって成分が微妙に異なるので染め上がりも違ってきます。
八丈島では下染めに椎の木の皮を使います。
椎の木の皮を煮詰めた染液でフシ漬けを14,5回行った後に一回目の泥染をします。
八丈島の泥はタンニンが強く 糸を痛めやすいので
泥染の後は 椎の木の染液を冷ましてから掛けまわしてフシ漬けにします。
冷ました染液でのフシ漬けをさらに5,6回して2度目の泥染で真っ黒に仕上げます。
久米島紬の中で一番有名で多いのが泥染で赤みのある黒です。
どこの泥染も、ただ糸を泥に浸しただけでは染まりません。
久米島ではティチカ(シャリンバイ)と交互に100回以上も繰り返し染めることで
初めてあの艶のある美しい黒が染まるのです。
もちろん1日では染まりません。
ティチカを煮出した液を煮詰めて各々が自宅で染め、それを共同の泥染場に持ち込んでは染めます。
繰り返し繰り返し・・・1日の中で染めては干し、染めては干し、
を繰り替えすのは日差しの強い沖縄ならではです。
草木染というのは労働です。濡れた糸は重いのです。
なので 産地では大抵染は男性の仕事になり、織は女性の仕事のことが多いです。
今日はお客様から上生菓子を頂きました^^
さすがに私一人で食べるのは罪深い気がするので 明日のお客様にもお裾分けを。
ワインも開けたので 週末のお客様にはワインもございますよ~~
つまみもご用意いたしましょう。
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