このところ、お直しのご依頼が増えています。
お正月に帰省してお母さまや ご親戚から着物を貰う機会が増えるからでしょう。
着物や帯、そして 着物から帯、羽織へのリメイクなども。
洋服だとそこまで手間とお金を使って着たい、とはなかなか思わないけど
着物って不思議ですよね。生き返らせてあげたい、と思ってしまいます。

また 着られるんだけど いかんせん、昭和なの・・・というご相談も。
40年50年前の着物、表はまだ綺麗だし 寸法もなんとか着られる。
だけど八掛も帯も朱色の組合せしかないんです~~とか。
寸法が合わないなら 仕立直しで裏も取り換えればいいけど そのまま着られるのに
八掛交換のお金をかけるのも業腹だし。
コーディネートや小物使いで今っぽく出来ないかな?

そんな時、とりあへず帯をシンプルにしてみる。
だけど 中居さんっぽくなるのはダメですよ。素材感のあるのがいいです。
平織の無地や 献上博多だとお仕事してる人になっちゃいます。
スッキリさせて 小物でポイント作って視線をそちらに向けてみる。

藍の大島紬に向井淑子さんの帯。
えどいろさんのよろけ縞に納戸色が乗った帯留で。
帯留1つで 目線がそこに行って足元の朱色の八掛が目に入らなくなる効果が・・・あるかも?
コーディネートには赤を入れて女度を上げよう、と常には言ってる私ですが
昭和の着物と帯に赤を入れると 懐かしくも若作りになってしまいます。
黒とコバルトブルーは昭和にはほとんど使われない色ですから ここで昭和脱却。
そんな風に 昭和にないものを足してコーディネートを作っていきます。

この えどいろさんのよろけ縞の帯留、小さいながらも良く出来てるんですよー
 
こんな細い2色の黒を並べてよろけさせて二段構成にするなんて
私だったら キーッってなっちゃいます。

これとか

これも 小さい世界に物語を感じます。
ただの 雫型だって。
偶発的に出来たのではなく 意図して作ったマーブルだそうです。
このマーブルの秘儀?も 2/15のワークショップで教えて頂けます。
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