今回は、紅型に使われる顔料について、おさらいしてみます。

紅型の特徴のひとつでもある、鮮やかな色彩は顔料によるものです。では、顔料とはなんでしょう? 

読んで字のごとし。その昔、儀式や戦などの折、色石などを砕いて粉にし、顔に塗ったので顔料と呼ぶのだそうです。

人類は、文化をもち始めた数万年前から天然の顔料を利用してきました。古墳の壁画に使われているのが顔料です。赤い土や黄色い土、褐色の土などから使われ始め、次第に色のついた石を砕いて顔料を作るようになります。

顔料を大別すると、土や鉱物、合成の金属化合物などから作られる「無機顔料」と、主に石油化学合成から作られる「有機顔料」とに分けられます。 

古代から使われてきた鉱物質の顔料を含む無機顔料は、隠蔽力と耐久性に優れ、日本画では岩絵具として使われています。

一方、最先端の石油化学合成技術により作り出された有機顔料は、種類も量も現在作られる顔料の大半を占めています。

顔料は、染織だけではなくインクや化粧品、食品にも広く使われています。

それでは、友禅に使われる染料と紅型に使われる顔料は、どのような違いがあるのでしょう。

簡単に言ってしまえば、着色に使う粉という点では同じですが、水に溶ける色の粉が染料、水や油に溶けないのが顔料、ということになります。

染料は、粒子が細かく、糸や布を染めた時に繊維の中まで染み込み、柔らかな発色をします。水に溶けるので、重ね塗りをすると滲みを生じやすく、顔料より耐久性で劣ります。経年劣化や紫外線によるヤケが起こりやすいですが、摩擦による色落ちや色移りはしにくいです。

顔料は、元が鉱物なので紫外線に強く、発色もハッキリとして色を重ねててもにじみません。しかし、粒子が溶けないので染み込めず、布の上に乗っている状態で、粒子の色そのままが布の上に残ります。

摩擦に弱く、色落ち、色移りがしやすい欠点がありますが、近年は品質の進化、染技術の向上によって色落ちもしにくくなっています。

顔料は、太陽の降り注ぐ沖縄で生まれた染めである紅型にはうってつけの染料です。

染料、顔料、草木染め、それぞれの良さがあります。また、単独でなく併用することにより、色落ちを防いだり、ほしい色を作り出したりすることができます。

どれが一番良い、というのではなく、作風や工程、環境にあったものを選ぶのが大切だと思います。

綾織琉球藍の久米島紬に、伊藤若冲の虎帯です。

顔料の作品ではありませんが、この虎さんの表現がすごいので、ご覧いただきたくなりました。
肩回りの細密な毛並み。
ふっといあんよも、ふさふさ。
お尻回りはやっぱり猫じゃなくて虎。

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