西部工芸展入賞作品です。
花絽織とは、花織と絽織を組み合わせた織り方です。絽目の透かしがありますが、柄としての絽なので夏帯ではありません。
花織と絽織が市松状態に織り込まれると「花倉織」と呼ばれます。この帯は、花織と絽が交互の段になっているので「花絽織」と称しています。
この作品は、第52回西部伝統工芸展(平成29年)に於いて、朝日新聞厚生文化事業団賞を獲得しています。
比嘉留美子さんは、端正で美しい作品を、年に数点のみ織られています。色彩感覚が素晴らしく、毎回見惚れてしまいます。首里城からほど近い、丘の上の工房から見える海と風の風景なのでしょうか。