2022年春 じざいやのお品の委託販売 始めました

紙布ってどんな布でしょう? 紙から布が出来る工程お見せします

商品棚から

着物は、原田吉郎さんの琉球美かす里。

帯は、経緯全部紙糸の諸紙布のすくい織八寸です。

この美かす里、とーってもお勧め。とてもお洒落な格子なんですよ。木綿は田舎っぽい、なんて言わせんよ。

でも、今日の話題は、帯です。


経糸も緯糸も紙で出来ています。諸紙布、っていいます。

紙の糸ってどゆこと?って思われた方。

まず、紙をこんな風に切ります。これは帯用、5ミリほどの幅にカッターで切れ目を入れていきます。

帯1本を織るためには、新聞紙二枚分の大きさの手漉きの和紙(半紙より薄いです)が50枚必要だそうです。

次に「ジャッケ石」と呼ばれる溶岩を濡らして、切れ目を入れた和紙を転がすように揉みます。段々とコヨリのように撚れていって・・・
左側が揉み初め、右側がしばらく揉んで撚りがかかった状態。

切れ目の端の繋がったことろを爪で千切り取るようにして、1本の糸状に紙を繋いでいきます。

苧麻を績むのと同じような作業です。

 
績んで1本に繋がったら、小豆を重しにして糸同士が絡まないようにザルに広げます。大豆じゃ駄目なんだそうです。
次に、しっかりと撚りをかけながら糸を巻き取ってきます。
1反分の糸を作るだけで2ヶ月以上。大変な作業です。

紙布の糸は、煮染の工程でどうしても膨らんでしまうので、染めた後にもう一度 撚りを整える手間も掛かります。

しかし、その手間が柔らかで弾力のある独特の風合いを生むのです。

軽くて思ったより柔らかいです。意外と水にも強いです。

着尺にするにはかなり細い糸を大量に作らなくてはならないので、帯にすることが多いです。

帯でも、経糸は絹にして緯糸だけ紙糸のものが多く、経糸緯糸の両方が紙なのはレアです。

見たいですよね?触りたいですよね??待てない方は 通販でどうぞ。

<さくらこの近況>

とうとう緊急事態宣言が出ましたね。。。今更あがいても仕方ないので 出来ることをしつつ、新型コロナの終焉を待ちます。

引籠って、引っ越しで手つかずだった伝票入力でもいたしましょう。

5/6まで、定休日は変わらず月曜と火曜です。

水~日曜は営業時間を12時~18時にさせて頂きます。事前にご連絡頂けましたら11時~19時の間で対応させて頂きます。

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様子を見ながらまずはそんな感じでやっていこうと思います。

緊急事態終息の暁には「あ~~じざいやに着物触りに行きたい」って思って頂けるよう、このブログもインスタも頑張ります。ネット通販も充実させていきます。

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独り相撲じゃ寂しいので・・見てるよっ!って反応頂けたら嬉しいです。よろしくお願いいたします。

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