本格的な冬の入り口になりました。
12月が目の前。年の瀬感は全くありませんが季節の移ろいは実感できます。

この頃は季節の移り変わりが昔と変わってしまい、だらだらと残暑が続いたと思えば 
いきなり 肌寒いようになったり、着るものにも 悩むことが多いですね
でも 気温はなんだか変でも 
季節はちゃんと動いていて 植物はちゃんと反応しています。
気温は高くても 日照時間は昔と変わらないですしね。
着物の楽しみの中には 季節を着る楽しみ、というのもあると思います。 

自然の中で暮らしていれば 身の回りの自然の変化は季節の移り変わりであり
その季節にふさわしい色調や文様が そのまま回りにありますから
感覚的に自然と季節感が身に付いたものです。 
しかし真冬でも袖なしで通用する都会にあっては 季節感は身に付きにくいのかもしれません。

季節ごとの草花だけでなく色や素材感でも季節を表すことが出来ます。

よく言われるのが 春大島に秋結城。
大島紬の生糸を使った少し冷たい光沢が涼感を呼ぶために 暖かくなる春に。
結城紬に代表される真綿のほっこりとした質感は
温かみを覚えさせるので秋からの季節に相応しい、というものです。
だけど秋草模様の大島紬だって、桜の絣の結城紬だってありますから
その季節しか着てはいけない、というものではなく
あくまでも質感によるイメージです。
紬に限らず柔らか物でも春は綸子、秋には縮緬がふさわしく感じられます。
帯揚げの生地もそうですね。

生地ではなく柄での季節は、草花の柄ならばその花が咲く季節が判っていれば問題ありません。
薔薇などは春秋2回咲くのでお得?ですが
紫陽花や菖蒲、百合などは咲く時期の短いものです。
概して冬の花(椿や梅)は開花時期も長く、長く着られるものが多いです。
でも2月にも咲いていても、ポインセチアはやっぱりクリスマスイメージですけど。
何の花か分からないものもありますが(それはそれで草花紋、として通年着用できます)
判れば花の名称を知っておくと 季節以外での使い方として
例えば吉祥柄として 百花の王の牡丹、長寿を願う菊、などや
ご自分の名前に入ってるから、とか誕生花だとか、
地元では散ったけど 実家地方は今が盛りなので、とか?
回りにとやかく言われた時に 確信犯?として反論できると楽しみも広がるのではないでしょうか。
  
抽象柄では鋭角、直線的なものは夏が 
曲線は冬が なんとなく心に沿うような気がします。

普段から自然に接して季節に対する感覚を養っておくことが
着物のコーディネイトを楽しむことに繋がります。
よく見れば 通勤の道端にも 季節は溢れています。
その季節にあったものでなくてはダメ、というのではなく 季節を知った上で 自分流に楽しみたいですね。

ぽってり可愛い紅梅帯です。地色はチャコールグレー。黄八丈とかにも合わせたいなぁ。
今日は山崎さんの茜のほたる絞りに合わせました。

桜は具象的に枝や葉が描かれれなければ桜の季節以外もOKと言われることが多いですが
梅も枝がないとデザイン性が高くちょっとは長く着られる気がします。
お正月から2月いっぱいが一番似合いますが この可愛さは見せびらかしたいので
桜が咲き始めるまで「名残の」と言いながら締めてしまいたいです。
咲く前の「走り」満開の「旬」散り始めた「名残」
言い訳っぽいですが 長く楽しむコツの1つとして覚えておいてもいいかもしれません。

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