【沖縄の染織】琉球藍の話。阿波藍との違いなど。

きもの暮らし

今朝はちょっと寒かったですね。午後は20度近くまで行く予報を聞いて犬をシャンプー。
午後からは用事で都内に行ったのですが 久しぶりに行くと道が変わってる・・・
都会の変化の速さについて行けません。

沖縄のお話。今日は琉球藍についてです。
藍といえば 阿波藍が有名ですが、沖縄にもあります。
同じものだと思ってる方が多いのですが 植物も作り方も全く違うのです。

違いを比べるために阿波藍のこともあとで書きますね。
まずは 琉球藍です。

琉球藍に使われる植物は、キツネノマゴ科の120センチほどに育つ琉球藍です。
温暖な地方なので、刈り取ったまま、カマと呼ばれる浴槽のようなところへ入れ
雨水を注ぎ、竹で重しをしておくと3,4日で自然発酵します。
発酵した水に石灰を入れると 藍の成分が沈殿します。
この泥のようなものが泥藍です。スクモではありません。
泥藍を甕に入れ 水と泡盛、灰汁などを混ぜて 藍建てをします。

これは 以前沖縄の真栄城興茂さんの工房にお邪魔した時に拝見した琉球藍です。
あの泡をすくって乾燥させて粉末にすると顔料の藍色になります。

藍は全て空気媒染なので媒染剤は使いません。
染め上がったものは 

琉球美かす里 や
久米島紬 などに使われます。

それでは 阿波藍はどんなものか、と言いますと

使う植物はタデ科の蓼藍。
3月の初めに蓼藍の種を蒔き、 初夏に60-70センチに伸びたところで刈り取ります。
これを刻んで乾燥させ、夏の終わりに小屋の中に籾殻、砂、粘土を敷き詰めた床を作り
9月半ばの大安の日を選んで乾燥した藍の葉をその上に積み上げます。
そこに水を打ち、均等に混ぜ合わせることを繰り返すと次第に発酵してきます。
発酵を促すためにお酒を吹きかけたりしながら発酵の状態を最良にちます。
12月には発酵が進み嵩も半分ほどになったものがスクモです。
全国の染め屋さんや作家さんはこれを買い求め
自分の藍甕で水と灰汁(アルカリ)、お酒や水あめなどを加えて保温しながら自分の藍を育てるのです。
 
米沢の工房の阿波藍の藍甕です。

藍はジャパンブルー。
小泉八雲のラフカディオハーンも「日本は神秘なブルーに満ち」ていると 書き残しています。
木綿とも相性が良くて日本人の顔色にとても馴染みの良い色です。
極薄の「甕覗き」から濃い「納戸色」まで 貴女に似合う藍がきっとあるはずです。

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