ジャワ島で染められるロウケツ染めの布は、「ジャワ更紗」や「バティック」の名で親しまれています。

古くは貴族階級のものとして手の込んだ高級品でしたが、次第に庶民に広がり、型染めや木版染めなど技法も増加していきました。

その中で、細い竹筒の先にポットと注ぎ口を付けた「チャンティン」と呼ばれる器具を使ったろうけつ染めの技法は、柔らかな線と精密な表現が可能です。

とても細い線が描けるチャンティンですが、一度にすくったポットの蝋で描けるのは20センチほどです。1つの柄が描き上がるまでに何百、何千回と蝋をすくっては描き進むのです。

精密であるがため、とても手間隙のかかるものです。友禅のように伸子(しんし)で布を張ることをせず、手の上で布を動かしながら蝋描きをするので、火傷が絶えません。

橋本文子さんの描くチャンティンは、精密で美しいラインに加えて染めの色の美しさに定評があります。

インドネシアから取り寄せた蝋を使い、インドやインドネシアの、ある意味土俗的な力強い更紗とは一味違う、女性らしい細やかで優美な雰囲気があります。南国の光のような烈しさではない、やわらかな日本の日差しのもとで映える、透明感のある美しい色遣いも特徴の一つ。

そんな、橋本さんのチャンティン染の帯が、冬のセールではいくつかお買い求めやすくなっています。

インドネシアでは水質の悪さなどから渋い色目になってしまうチャンティンですが、橋本さんは明るく澄んだ色とぼかしの多用で、華やかで品のある作品に仕立てています。類を見ない美しい染めをご堪能ください。

以下は、いままでじざいやで染めて貰った橋本さんの作品の一部です。ご希望があれば生地から選んで地色、刺し色の変更したオーダーも可能です。

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