今日は犬たちをシャンプーする予定だったのですが
予想より曇っていて湿度があったのと
シャンプーの量が足りなそうだったので(大型長毛種、シャンプー量半端ないです)
延期にしました。
昨日なら暑いけど すぐ乾いたのにな・・・
着物の虫干しにも良さそうだったのに。箪笥から夏物出しました。
小千谷縮は去年の秋に自宅で洗ってそのまましまったので
シワや歪みがあるので ざっと霧吹きして形を整えます。
しまう前にちゃんとしておけば 着る前にする必要はないんですけどね。。
お出掛けできなくておうちで断捨離&片付けをされてる方が多いようですね。
行けるようになったら 洗い物持っていきます~のお声もいただいています。
袷はもう着ないですものね。
でも 着物のお手入れって どの位の頻度でやれば?
着物のメンテナンスについての質問も多いです。
着物は洗えないし お手入れが大変だから・・・
これは 着物を着ない人の言い訳の代表的なものであり
また 着物を気楽に着られない理由にもなっています。
麻や木綿素材なら おうちで洗えば良いのですが、 絹の場合。。
確かに絹の着物、特に袷のものは
自宅で気軽に洗うことはほとんど無理です。
戦前の日本人は 世界一きれい好きと言われて
自分の体は 毎日お風呂で汗を落としていても
着物を毎日洗うことはありませんでした。
今のように洗濯機やアイロンもありませんから
解いて洗って 板に貼り付けて干してまた仕立てる、というのは大仕事です。
ですから 子供のものでもない限りは 頻繁には洗わないものだったのです。
しかし現在の生活の中では
着たものは洗う、という習慣が出来上がっています。
今日着たものはそのまま洗濯機に直行のパターンも多いですよね。
麻のお襦袢ならそれも可能ですが・・・。
この着物、洗った方がいいですか?とのご質問も良くいただきます。
着用頻度が数回だったり
お召になっても短時間だったり
室内だけでじっとしていて汗をかいたりしなくて
シミをつけたりしなかったのなら
今シーズンはお手入れを見合わせる、というのもありです。
袖口や衿などが気になるなら部分洗い、
汗かいたなら汗抜きだけ、という方法もあります。
着用回数多かったけど 目立つ汚れはないなら丸洗い。
その時に見つかった汚れがあればプラスシミ抜き。
寸法変わった・・・とか裾が切れてきたなら解き洗い、仕立直しです。
一般的に 丸洗いとは いわゆるドライクリーニングです。
水ではなく揮発剤で洗うので、
繊維の摩擦が起こりにくく、生地を傷めません。
特に油性の汚れ(衿のファンデーションなど)に効果があります。
全体を均一に洗って汚れを落とします。
丸ごと洗いますので 全体がこざっぱりします。
これに対して染み抜きは
シミの部分だけを シミの原因、状態に合わせて処理します。
食事中にお料理をこぼしちゃった、とか
電車や車のシートに付いていた汚れが移ったとか
怪我して血が付いたとか 泥跳ねだとか・・・
はたまた 帯から色落ちして着物に付いた、なんてご相談もあります。
そういう場合は染み抜きです。
油汚れだけでなく 水溶性の汚れ、たんぱく質の汚れ等
原因が判っていて 時間があまりたっていなければ大抵はきれいに落ちます。
ただし シミの部分だけなので 全体の汚れは落ちません。
丸洗い、シミ抜きの他にも
解かずに水洗いできる特殊な技術を持つ職人さんがいます。
ドライクリーニングの丸洗いでは落ちない
汗や泥などの水溶性のシミをきれいに落とし
水で繊維が広がって中の汚れも流し出されます。
生地が生まれ変わったようにすっきりします。
丸洗いよりはお値段が掛かりますが
水洗いの前に一度丸洗いもして油汚れを落とし
その後に水洗いをしますので
解いて洗ってまた仕立てるのを考えればずいぶんお得だとは言えます。
自宅で洗えない絹物。
どんなお手入れをすれば良いのか
ご不明なことなどありましたらお気軽にご相談ください。
洗うだけでなく シミを隠すのに柄を足すとか
全体に色をかけて地色を変える、などのご相談もどうぞ。
近所の公園では エゴの木が満開です。
鈴なりに白い花。可愛くて大好き。実はあんまり可愛くないけど・・
1日も早く 晴れ晴れとお出掛けができますように。