2022年春 じざいやのお品の委託販売 始めました

帯屋捨松展 4月29日30日は、京都から捨松さん登場 (終了)

お知らせ

平成最後の日は雨で始まりましたが、日が差してきました。

捨松さんの帯をお召の方が沢山ご来店くださいました。ありがとうございました。

捨松さん、皆様が捨松さんの帯でご来店くださって感激されたそうです。

雑誌などで自社の帯を女優さんやモデルさんが着用の姿を見ることはあっても、実際に自分でコーディネイトして日常の中で使われている帯に出会えることは少なく、とにかく着物好きさんが真剣に話を聞いてくれるのが嬉しかったそうです。

ありがとうございました。

連休前から帯屋捨松展 

今回は、八寸、九寸、袋帯、夏物も含めて、30点ほどの品ぞろえで皆様をお待ちします。

4月29日(月曜日・昭和の日)30日(火曜日・国民の休日)は、西陣から捨松の社員さんをお迎えして「捨松さんと話そう!」の会。

たくさんの作品だけでなく、捨松さんから担当さんがじざいやにいらして、帯を熱く語ってくれます。捨松の歴史、モノづくりの現場の話・・・

なんてたって捨松さんは、全員がモノづくりの現場の人。営業でもありますが、帯を織れちゃう職人さんでもあるのです。

図案、色決め、糸の選別、織・・・いろんなお話をお聞きすることが出来ます。

捨松さんの帯をお持ちの方は、ぜひこの機会にお召になっていらして下さい。

時間は決めませんので、ご都合の良いお時間に遊びにいらして下さい。

29日は13時~19時、30日は13時~17時半までお話してくださいます。

予約は不要で、当日ドタ参オッケーですが、一言ご連絡頂けますと茶菓の用意(お酒も)の関係で助かります。

ご連絡、お申込みはこちらから。

4月の終わり・・・暑ければ単衣でもいいし、もちろん袷でも。

帯ももちろん、捨松さんに会うための確信犯で、袷用でも夏帯でもオッケ、ということで。皆様の捨松さんのご披露を楽しみにしています。

もちろんたくさんの作品もをご覧いただけます!

お品物は、連休前に届けてもらいますので、29,30日にご都合のつかない方も、ぜひ、捨松さんのバリエーション豊かな作品をお楽しみください。

4/29,30日は、京都から帯屋捨松さんが来てくださいます。八寸、九寸を中心に沢山の捨松さんの帯が揃いますので、ぜひお越しください。

「こんな帯が欲しい!」の声も届けたいので、貴女の帯に対する希望や想いも捨松さんにお話ください。

西陣織

捨松さんは西陣の老舗の帯専門メーカーです。

西陣織、とは言いますが、西陣織り、という織物がある訳ではないこと、ご存知でしたか? 京都の長い歴史と共に歩んできた織物の総称なようなもので、実は帯以外にもいろいろとあるのです。

京都での織物の歴史は古く、平安京が築かれるよりも前の5世紀頃に遡ります。

平安の遷都と共に宮廷の織物を管理する「織部司(おりべつかさ)」という役所が設置され、高級な織物の生産が発展しました。
平安も半ばを過ぎると官営の織物工房も衰退を見せますが、宮廷の管理を離れて神社や寺院の装飾用として重厚な織物が開発されていきます。
 
やがて応仁の乱が起こり、織物工房も離散します。

戦が終わると京都へ戻り、戦乱の時に西陣の陣地があった辺りで工房を再開したので、西陣の織物・・・西陣織り、と呼ばれるようになりました。

江戸になると幕府の保護もあり、西陣黄金時代を迎えます。ところが、享保15年(1730)6月に一軒の織物工房からの出火が広がり、西陣の半数近い機が消失してしまいました。

この頃から西陣以外の地域でも絹織物が行われるようになっていたので、技術や職工も地方へ分散していきました。

明治に東京遷都になると、西陣織物は徐々に衰退していきました。そこで京都府が保護育成を目的に、数名の職工をフランスのリヨンへ織技術の留学をさせました。

フランスでジャガード(紋紙による紋織)や飛び杼などの操作を習得し、機械を輸入しました。洋式技術の導入・定着により西陣織は再び絹織物の産地として名を挙げることになったのです。

現在の西陣は、機械化が進むことでより細かく分業され、それぞれの一工程を別々の中小企業で担っているものがほとんとです。

昭和51年に西陣織は国の伝統的工芸品に指定されます。対象は、
  1.綴織 
  2.経錦織
  3.緯錦織
  4.緞子(どんす)
  5.朱珍(しゅちん)
  6.紹巴(しょうは)
  7.風通(ふうつう)
  8.捩り織(もじりおり)
  9.本しぼ織(お召)
 10.天鵞絨(ビロード)
 11.絣
 12.紬
の12種類が指定されています。柔らかもの至上、という感じのある西陣織ですが、ちゃんと絣や紬も入ってるんですね。