科布は、硬いシナの木の皮を剥いで晒して糸にします。
その糸をすくい織にするという、困難な技術で作られる科布です。
自然のものなので糸自体に色が付いていて、少しづつ違います。
その色の差をうまく利用して柄になっています。
絹糸のようにしなやかでないから 曲線はかなーり難しい。
かつて木綿や絹が無かった時代には、一年中、シナ布や葛布、藤布などが使われていました。
野趣に富み、通気性の優れたこれらの布。
様々な選択肢がある今の時代でも、冬場以外の晩春から単衣、夏、秋・・・と3シーズンお召いただけます。
今では、上級のお洒落着として憧れの的でもあります。