裂き織のイメージを覆す、上品で美しく優しい裂き織帯です。民芸調になりがちなホームスパン的裂き織とは一線を画します。
こまやかな、細部までのこだわりがあります。インパクトはありませんが、実際にご覧頂かないとこの繊細な美しさはお分かりいただけないかもしれません。
生成りの地色はどんな着物とも相性が良く、白のようにコントラストを強調せずにしっくりと馴染みます。
薄手で軽いので、単衣を含めた春と秋にお召頂けます。
三点それぞれ「水鏡」「曙光」「萌黄」と名付けられています。
「水鏡」。お太鼓と前帯です。
こちらは、「曙光」。
こちらは、「萌黄」
権田千里さん 「曙光」のコーディネート
大木道代さん「梅の雨」と合わせました。
どちらも品よく静かな、奥ゆかしい作品なのです。アップにすると少しはお分かりいただけますか?少しコントラストを強くしてるので色目も濃くなっています。
懐の深い、包容力のある、いろんなものに沿ってくれる着物と帯です。
お太鼓は、ムガシルクを全面に使い、前帯はランダムな縞になっています。