2022年春 じざいやのお品の委託販売 始めました

冬の着物の寒さ対策は、首、袖、身八つ口、足袋、草履から

きもの暮らし

この冬最初の水仙が咲きました。
朝晩は冷え込むようになりましたね。

地球温暖化で暖冬になったと言われて久しいですが、最近は、暖冬というより至るところの暖房化で、冬の寒さを感じずに済むようになりました。

寒空の下、長時間歩くのでなければ、着物の上に羽織、その上にさらにコート、と重ね着は。今は不要かもしれません。

着物は、重ね着をしつつ足元まで覆ってしまうロングドレスのようなものですから、お腹周りや帯下の幾重にも重なっている部分は暖かいものです。 

ただ、襟元、首筋、手首や足首、そして洋服にはない身八口も開いていますから、どうしても冷たい空気に触れる部分が多く、そのままだと寒さを感じてしまいます。 

防寒着は一枚にして、小物で暖を取るようにしましょう。室内での荷物も少なくて済みます。

寒さ対策として第一に考えるのはまず首筋、首周りです。外出の時はマフラーやストール、ショールが基本です。

羽織やコートの上から大きめのストール、ショールで衿の上からすっぽりと羽織ってしまったり、短めのマフラーなどは襟元に巻いてその上から羽織やコートを着てしまいます。

和装用である必要はありません。お手持ちのものをいろいろとコーディネイトして楽しんでください。

紬や木綿などでごく気楽な外出やおうち着物でしたら、着物の下にタートルネックのセーターを着てしまえば寒さ知らずです。

女性の場合、襦袢も着物も身八つ口が開いているので、腕が寒気にさらされて寒さを感じます。

私はババシャツで腕をカバーしますが、袖口からババシャツが見えるのはカッコ悪いので肘までの5分袖です。

そうなると外ではやはり肘から手先には寒さを感じてしまいます。そんな時には 肘まですっぽり包んでくれるロング手袋や アームカバーがあると助かります。

薄手のニットやベルベット素材のお洒落なものやポリ素材の柄ものなど、着物に合わせてコーディネイトも楽しめます。

しかし、なんと言っても女性に大敵なのは足元の冷たさです。白足袋に草履だとほとんど素足と変らない寒さですね。

ネル裏の足袋だとだいぶ暖かくなります。普段着なら別珍の足袋がかなり暖かです。

他には足袋の上からポリエステルの足袋カバーやベルベットの足袋カバー、様々な柄のタビックスを履いてしまうのも楽しい保温術です。

ただし、滑る素材のものは、草履が脱げそうになって足が疲れる元ですから注意してください。

草履は靴のように足を包んでくれません。そこで爪皮を付けると指先が温かくて楽になります。

足元の上の脚にはスパッツや足首までの和装タイツ、薄手のストッキングならその上から足袋を履けます。小さなホカロンなども活用するのも良いですね。

さあ、着物で冬の街に繰り出しましょう~~